・古代エジプト
魔除けやミイラ作りの『防腐剤』として使用されていた。
宗教的な用途・薬用・権力階級を表すものとして使われてきた。
当時用いられた香料は、白檀(びゃくだん)・肉桂(にっけい)・イリス(あやめの一種)の根
など、樹脂などだった。
香料が、持つ防腐・防臭効果はミイラ作りだけではなく、部屋を芳香で
満たして香油を身体に塗って衣類に香りを染み込ませて香りを楽しんだ。
・ギリシャ時代
香料の製造は盛んになり、入浴後に香油を体に塗る習慣が広まる。
西洋医学の祖であるヒポクラテスは、『香りには病気を治癒効果がある』と
いった。
オフラストスの『植物誌』によって複数の香料を混ぜ合わせることで
さまざまな香りに変化することや、ワインなどのアルコールの香りだちがよくなる
ことをが理解された。ローマに伝わると、ローズウォーターが主流になり、寝室や浴槽に
香りが持ち込まれるようになった。
・中世時代
西洋に、東洋に伝わるさまざまな香料が持ち込まれ、香料の幅が広がった。
・16世紀
現在使用されているオー・ド・トワレのような形で初めて作られ、カトリーヌ・ド・メディチが
フランスアンリ2世の夫人に輿入れした際に、世の中に広まっていった。
・19世紀
科学技術の発展により、天然の香りを詳しく分析することができるようになった。
また、今まで天然の香料のみしか作られていなかったが、合成香料が製造されるようになりより、
使用できる香料の範囲が広がった。より身近に楽しむことができるようになった。