ハサミ
ハサミ
時代 紀元前1000年頃
用途 羊毛刈り
発明者 不明
歴史
形は大きく分けると2種類あります。
1つは着物や浴衣を仕立てる際の和裁で
使われる握りばさみのようなU字型のはさみ。
もう1つは一般的に目にすることが多い
洋ばさみとも言われるX字型のもの。
このうち、歴史が古く、現状で確認できる
最古のはさみの形はU字型だったと言われています。
はさみが中国を通して日本に伝わったのは、
6世紀頃だと考えられています。日本最古のはさみは、
奈良県の珠城山古墳から出土品した、
7世紀頃に作られた「握りはさみ」です。
これは古代中国で使われていた、
支点の部分が8字形に交わっているはさみと似たタイプで、
大陸からの影響を受けたものだといわれています。
当時の握りばさみは裁縫に用いられましたが、
それは貴族階級のみで、中世までは庶民は裁断に小刀を使っていた
と思われます。また、金属製以外に木製のはさみもあったそうです。
ハサミは大きく分けると、2つの種類があります。『U字型』と『X字型』です。
『U字型のハサミ』は、
1本の鉄を折曲げて作られていて、指を入れる穴が無くて、
握るようにして持って使います。代表的なハサミが『握り鋏(にぎりばさみ)』で、
『糸切りばさみ』、『和鋏(わばさみ)』とも呼ばれています。
『X字型のハサミ』は、2本の鉄を交差させたもので、
代表的なハサミが、紙を切ったりする時に使う、
文房具のハサミや裁縫の時に使う『裁ち鋏』、
花や小枝を切る時に使う『花鋏(はなばさみ)』です。