万年筆を知ろう!

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万年筆とは?

万年筆(まんねんひつ)は、筆記具の一種。 軸内に蓄えたインキ(インク)を毛細管現象によって 引き出し、ペン先を通して書写する仕組みになっています。 萬年筆とも書きます。また、英語ではまるでインクが泉のよう に湧き出てくるようだったので英語では“fountain pen(ペンの泉)” とも呼ばれています。

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種類について

種類はメーカーや生産国によって様々ですが、形態別に分けると 次の3つのタイプがあります。

  1. 1.スタンダードタイプ   軸部が長く、さやの短い 基本的なタイプ。
  2. 2.ショートタイプ  ミニタイプともいい、軸部が短くて さや部が長い。携帯時には短寸で、筆記時には長寸になるという便利性 をもつ。
  3. 3.キャップレスタイプ  キャップがなく、ノックや回転によって ペン先を出没させる。

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このほか、インキの補給方法では次のようなものがあります。

  1. ①カートリッジ式  スペア式ともいい、あらかじめカートリッジ 内に入れておいたインキを交換するだけでインキ補給のできるもの。
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  3. ②コンバーター式  ボトルインクから吸入して使えるコンバーターを取り付ける方法。 現在は、コンバーターとカートリッジの両方が使用できる 両用式が一般的。
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  5. ③吸入式  ボトルインクの中にペン先を入れて尾栓を回転させることにより 、軸内のピストンが前後しインクを吸入する方法です。コンバーターに 比べて多くインクを蓄えることができる。また残ったインクを元のボトルに戻すことができ、 簡単にインクの色を変えて楽しめる。
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ペン先について

万年筆のペン先は合金でできており、それぞれ違った書き味を 生み出します。また、素材以外にも字幅やペン先自体の大きさによって その書き味も変わってきます。

  1. 14金、18金、21金  腐食に強く、弾力に富んでいて数値が大きい(含有率が高い)ほど ペン先自体が柔らかい。筆圧によってしなり、線幅に抑揚がでやすい。
  2. 特殊ステンレス  ペン先自体は14金などに比べて硬いため、ハード調の弾力が あり、筆圧の影響を受けにくく一定の線幅で筆記がしやすい。

万年筆の歴史

万年筆の原型は今から1000年以上前、西暦953年のエジプトで誕生したといわれています。 その後、1809年にイギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが軸後部のバルブを開いて軸内に貯蔵した インキをペン先に送るバルブ式のものを発明 、万年筆の特許を取得し現在の万年筆があります。同年、同じイギリスの ジョセフ・ブラマーが、軸を指で押してインキを出すものを考案し、 これをfountain penと名づけました。現在のような毛細管作用を 用いてインキを導き出す原理は、1884年アメリカの保険外交員L・E・ウォーターマンの 考案によるもので、この原理がその後も受け継がれています。 海外から日本に万年筆が入ってきたのは1880年代といわれています。 その後、日本人の大野徳三郎が初めて国産の万年筆を開発し、ピーク時は年間1,000万本前後の国産の万年筆を海外に輸出していました。

インクについて

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染料インク

万年筆インクの中で、最も一般的なのが染料インクです。万年筆の色材に染料が使われているため、染料インクと呼ばれてます。 染料インクは水に溶ける性質を持っているため、万年筆の中にインクが残っていてもトラブルになりにくく、万年筆初心者さんでも扱いやすいのが特徴です。 一方、水に弱いため、書いた文字が濡れるとにじんで読めなくなってしまう事もあるので、注意しましょう。

顔料インク

水には溶けない性質の顔料を色材に使用しているのが顔料インクです。顔料は非常に細かな微粒子なので、染料インクよりもくっきりはっきりとした筆跡を楽しめます。 また、水に濡れてもにじまない耐水性、光に長時間あたっても色が褪せない耐光性共に優れているので、長期間保存したい書類などに使用するのがおすすめです。 一方、一度固まってしまうと溶けにくく、万年筆にインクを入れたまま長期間放置すると、万年筆を分解して修理しなくてはならない場合もあるので気をつけましょう。

没食子(もっしょくし)インク

別名「古典インク」とも呼ばれる没食子インク。水性の染料インクに、鉄分と酸を特殊な製法で加えているインクです。 昔は、インクのカラーはブルーブラックのみでしたが、最近では、様々なカラーが出てきています。 一番の特徴は、紙に書いた文字のインクが徐々に酸化し、インクカラーが少しずつ濃く黒色に変化していくという経年変化を楽しめる事。水ににじまないだけでなく光にも強いので、長期保存したい書類におすすめです。

インク作ってみた

今回は、万年筆やガラスペンなどに使われるインクのうち、没食子インクを作ってみました。

材料:お好きな色の紅茶、お茶などの茶葉 1杯、アラビアゴム 小さじ1(茶葉の種類によっては調整が必要)

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茶葉をなるべく色が濃くなるように濃いめに抽出し、アラビアゴムを混ぜることで、インクを作ることができます。 アラビアゴムによって紙に対する抵抗が生まれ、色や形を保ったインクができます。

注目の万年筆・インク

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万年筆四季織

セーラーの人気シリーズSIKIORI-四季織-の万年筆インク。 日本らしい色名と鮮やかな色合いが注目ポイントです。

Maki-e

万年筆蒔絵

万年筆のボディに大胆に蒔絵をあしらったデザイン。パイロットの 人気シリーズです。2022年が始まったばかりの今、寅の干支デザインは大注目!

参考・引用サイト:ブランド筆記具の世界
セーラー 公式サイト
コトバンク パイロット 公式